犬が下痢をすること自体全く悪い事ではありません。
むしろ良いことでもあります。
それは、話す事の出来ない犬は、
自分の体調不良を下痢をもって飼主に教えているからです。
ですが、現在の犬達を見てみると便自体をドッグフードで固められて排便
させられている子が多く存在します。
この様な場合は、その子の本来の自然便ではないため、
「下痢をもって飼主に教える」ことはできません。
まずは、ドッグフードの場合ですが、100%のドッグフードは
なかなかお目にかかれません。
ドッグフードにも色々ありますが、ドッグフードメーカーが
一番恐れるのは「下痢」です。
なので、大半が下痢にならない工夫がなされている場合が多い様です。
水に溶けるもの、浮かぶもの、沈むもの、2倍3倍と膨れ上がるもの色々存在します。
特に膨れ上がり膨張するものは、腸内でも同じ事が起こりますので、
本来の水分を吸収する働きをする大腸の仕事を奪ってしまいます。
そして、大腸は自分の仕事を忘れ休眠状態となるのです。
これも下痢の大きな原因のひとつ言えるでしょう。
この様に、ドッグフードの原料によっては、
腸の働きを抑えるものもありますので注意が必要です。
ドッグフードで改善が見られなくなると今度は薬へと移行してく場合があります。
薬は、皆さんご存知のように「症状を抑えるもの」です。治すものではありません。
現在、3歳から15歳までの子の改善回復の進行中ですが、
この子達の現状況を生み出したスタートが幼い頃に下痢をドッグフードで改善
させようとしてきた子、そして薬で止めてきた子です。
そして、薬が効かなくなり、薬がどんどん増え、最後は余命宣告されてしまった子です。
ドッグフードはその種類によっては腸機能を低下させるものがありますが、
薬には、「腸を冷やす」という最大の欠点があることをご存知でしょうか。
知らずに愛犬の為にしてきた事が反対に愛犬を苦しませる事にもなりかねません。
ドッグフード、薬、そして病気の大きな原因ともいわれます「ストレス」。
これらの共通点は、「腸機能の低下」「腸を冷やす」ということを是非、
飼主の皆様に知って頂きたいと思います。
この様になってしまった原因は、ただひとつ「下痢=病気」と思っていることにあります。
なので、下痢を改善する前に、下痢にはどんな意味があるのか?
それを理解しなければいけません。
ここを間違ってしまうと、下痢=病気と安易に結びつけ、病院へ直行となり
上記と同じ事になる可能性があるのです。
「下痢=病気」そして「下痢=止める」という考えをなくすことが改善の第一歩です。
犬の下痢の原因は、お察しのように、「腸の冷え」が根源となることをご理解いただ
きたいのです。
下痢は病気でもありませんし、止めるものでもありません。
下痢にしたり、普通便にしたりするのは、その子でありその子の力です。
下痢の原因を知る為には、下痢の意味を知ること、下痢を改善する為には、
その子の本来の力で下痢にしたり普通便したりできる「環境」を作ってあげることなのです。
今後の愛犬の健康にお役立ていただければ幸いです。
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