犬の免疫力と大きく関わる物質は腸内細菌です。

そもそも腸内細菌とは、腸内に住む色々な細菌類のことで、善玉菌悪玉菌日和見

菌の3種がいます。種類は人間の場合で330種類ぐらい棲息していると言われています。

この、3種類の菌のバランスが犬の免疫力に大きく関わっているのです。

 

善玉菌は乳酸菌(ビフィズス菌など)を代表とする身体にいい作用をする細菌で、

悪玉菌はこれが増えると不具合が出るもので、日和見菌は直接は身体に作用すること

はないですが、善玉菌・悪玉菌の様子を見ながら、優勢な方に味方をする菌のことです。

悪玉菌は不要なのかと言えばそうではなく、悪玉菌が腸内に入ってきた食べ物を食べ、

分解したものが善玉菌の栄養になったりするので、必要な菌です。

 

 

増えすぎると不具合が出るという意味で悪玉菌という不名誉な名前がつけられてしま

っただけなのです。

 

生き物の身体には免疫という機能があります。

悪玉菌が悪さしかしない菌ならば、この免疫機能が働いて体内から駆逐するはずですが

、免疫は悪玉菌の存在を認めていますから。

 

つまりこの三種の菌のバランスが大切で、バランスが崩れると免疫力が低下し下痢をしたり、

病気になったりします。

 

母親の胎内にいた頃には無菌だった腸内に、産まれたあと色々な菌が侵入してきます。

空気中の細菌、母親の皮膚の上に住む細菌、食べ物に含まれる細菌など。

産まれて育った環境、季節などでできあがる腸内細菌の構成は変わります。

その後も食べ物の種類やストレスなどの精神状態で、毎日構成は微妙に変わり、毎日代

謝を繰り返します。

 

うんちの半分~1/3はその腸内細菌の死骸です(残りは食べ物の残りカス)。

食べ物を食べず絶食してもうんちが出るのは、この死骸が毎日出るからなんです。

生き物はこうやって体内に生き物を飼っているということになります。

これを「共生」(プロバイオティクス)と呼びます。

 

乳酸菌のサプリメントをプロバイオティクスと言うのはここからきています。

バランスを保つには適切な食事と、安定した環境と精神状態が必要になります。

ならば乳酸菌(善玉菌の代表)を与えればバランスをとるのにいいだろう、ということに

なりますが、そう簡単なことではありません。

 

生きた乳酸菌を与えても住処の腸まで乳酸菌は生きてません。

特に肉食動物は胃酸でほとんどの乳酸菌は死滅してしまうのです。

 

また、人間用に作られたヨーグルトなどは人間の腸にしか住めない乳酸菌が入っている

場合がほとんどです。

 

各メーカーは人間が株になった乳酸菌を培養し、ヨーグルトに追加しています。

なので、ヨーグルトが一番効果があるのは、その原料を提供した牛と人間ということに

なります。

 

ただし、乳酸菌と言っても色々です。個々の腸内細菌も色々で相性があります。

一般的な乳酸菌は効果がないか、与えても下痢がひどくなることの方が多いのです。

ということで乳酸菌そのものではなく、乳酸菌が好むエサを与えることにしました。

 

それが「乳酸菌生産物質」というものです。

 

乳酸菌が作り出した物質(エサ)を与えて、元々腸内に住んでいる乳酸菌を増やし活性化

するのが目的のものです。

これは生の菌ではないので、胃酸や高温で死滅するという心配もありません。

乳酸菌生産物質の効果は乳酸菌の10万倍と言われているのです。

 

ですが、ここで最も大切なことがあるのです。

 

せっかく乳酸菌が作り出したエサを腸内まで運んでも肝心なエサを食べる乳酸菌がいなければ、

鯉のいない池にエサを投げ込んでいるようなもので、何ら変化も起きず、腸内環境も免疫力も

全く改善、向上することなく、ただお金の無駄使いとなってしまうのです。

 

乳酸菌生産物質のエサを与える前に池に乳酸菌という鯉を入れなければならなということは

おわかりになるかと思います。

 

実は、ここが最も肝心なのです。

 

乳酸菌は、寒さに弱く、暑さに強い生き物なのです。

なので、腸が冷えていると乳酸菌は家から出てこないのです。

この乳酸菌を家から出し、池にたくさんの鯉という乳酸菌を集めるには、

何よりも先に「腸を温める」ことがとても大切なのです。

 

今後の愛犬の健康にお役立ていただければ幸いです。

 

 

 

 
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